今日、9月29日はあたし、松本乱菊の誕生日だ。
 
 
 
「乱菊さんおめでとうございます!」
「松本副隊長おめでとうございます!」
 
 
 
朝から廊下ですれ違う度に、次々とプレゼントを渡してくれる可愛い部下たち。
 
 
“誕生日は自分の生まれた日”
 
 
誰もがそう思うし、それが普通。
でも、あたしにとって誕生日とは
 
 
“ギンと出会った日”
 
 
なのだ。
 
 
アイツのことを考えると思わず足が重くなる。
その重たいモノを吹っ切るために、
あたしは愛しい彼の居る執務室の扉を勢いよく開けた。
 
 
 
「おっはよーございま〜す!」
「おお」
 
 
 
チラッとこっちを向くと、直ぐに書類に目を戻し、
素っ気無い挨拶をする日番谷隊長。
 
と言っても、実は朝まで隊長の部屋に居たので今更だ。
 
 
 
「ずいぶんと大漁だな」
「あら?やけますか?」
「・・・」
 
 
 
両手いっぱいに持った、部下やそれ以外の人たちから貰ったプレゼントを見て、
隊長は面白くなさそうにバサバサと、書類を投げ捨てるように作業を進める。
 
 
 
「も〜やかないで下さいよ〜」
「やいてねぇ・・・」
 
 
 
なんて言いながら、ちゃっかり29日になった12時直後に
“おめでとうのキス”を貰っている。
 
今年の誕生日プレゼントも隊長が一番ノリなのだ。
 
 
 
「隊長の誕生日プレゼントも大いに期待してますので
「ハイハイ・・・」
 
 
 
なんちゃって、貴方がくれる物なら何でもいいの・・・
 
 
今のあたしには、貴方が全てだから・・・




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